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万年前座 僕と師匠・談志の16年 / 立川キウイ
¥3,000
新潮社 単行本 09年初版 カバーあり 帯背面にスレキズ(写真参照) 本書く派立川流。万年前座と言われたキウイですら書くのである。落ちこぼれから見た談志だから面白いのである。談志はあまりにも要領を得ないキウイに激怒を重ねながら、きなり古舘伊知郎の付き人にする。そうしてまったく他の弟子たちとはちがった関係を気付いていくのが面白い。
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立川流騒動記 / 立川談之助
¥3,500
ぶんがく社 B6ソフトカバー 2012年初版 カバーあり 帯ユルミ 本書く派立川流。談之助は談志が立川流を立ち上げる前の参議院時代に寄席時代に入門している。そして秘書を務めた特異な存在である。長い付き合いだけに、談志を仰ぎ見る次世代と違って、かなり手厳しい。サブカル感覚のあるインテリの視点。
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ひとりブタ 談志と生きた二十五年 / 立川正志
¥750
河出書房新社 単行本 2013年初版 カバー帯付き 本書く派立川流。世に知られる売れっ子弟子たちの本も良いけれど、それぞれの事情を抱えながら談志に仕えた弟子たちの扱いの違いを知るのも興味深い。生志は志の輔と同じく入門年齢が遅く、また病気もあって苦労した。20年間、談志から真打にしてもらえなかった弟子の視点。
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歌舞伎のかくし味 / 山川静夫
¥1,100
淡交社 単行本 H11年初版 カバー帯あり 語り口は天下一品。山川静夫の歌舞伎の本というだけで、楽しく読めて面白いの折り紙が付く。歌舞伎にまつわる言葉を入り口に、歌舞伎通がふと思いついた逸話を語りだす雰囲気が漂うエッセイ。
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ヴァイオリンの魅力と謎 / 佐々木庸一
¥1,800
音楽之友社 単行本 62年初版 カバー帯あり 帯角微傷 ヴァイオリンという楽器についてストラディヴァリの名前ぐらいしか知らない…ので、もうちょっと知ってみたいときに、基本的な全容を掴める。興味深いエピソードもあり、クラッシック好きな人にも、なんとなく知っておいても良いかなという人にも楽しめると思う。
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南アルプス開拓の父 竹澤長衛物語 / 松尾修
¥1,100
山と渓谷社 B6ソフトカバー 2012年初版 カバー裏にスレヨゴレあり(写真参照) 帯あり 今でいう南アルプスの熊猟師の息子に生まれた竹澤長衛は明治35年に15歳で山仕事を始める。時はまさに日本の山岳登山の黎明期、山案内人として多くの登山道を開いた男の物語。明治大正昭和と日本の登山の移り変わっていく姿を、竹澤の人生を通して味わえる。
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超私小説の冒険 [作家の方法] / 赤瀬川原平
¥1,000
岩波書店 四六判変型 89年初版 カバー帯付き ■私小説の”私”を赤瀬川らしい柔らかな発想でこねくることで、私小説なるものの輪郭と可能性を探していく。ときおり入るイラストも楽しい。
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後藤田正晴における責任のとりかた / 野坂昭如
¥550
毎日新聞社 単行本 98年初版 カバー帯付き ■気骨ある政治家の代表として名前の挙がる女優水野真紀の…あっしまった、その旦那の衆議院議員後藤田正純の大叔父後藤田正晴。評伝や半生記ではなく野坂昭如の観察記であるのが珍しい。野坂の視点で一人称で書かれている。与謝野馨や堀内光男と同期。この時代の政界の正しさはどこにあったのか、それを知るには後藤田は確かに良い題材。
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コートインサイド カリフォルニアの海が教えてくれた / 著:ダニエル・デュエイン 訳:東理夫
¥2,500
日之出出版 B6ソフトカバー H11年初版 カバーあり 帯イタミ(写真参照) ■サーフィンに魅せられた作家が、海辺に移住してはじめたサーフィンライフを書き綴った手記。サーフィンとその精神にふれる。サーフィン関連の文学が少ない日本で読める数少ない良作の一つ。
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小沢昭一的流行歌・昭和のこころ / 小沢昭一 大倉徹也
¥650
新潮社 単行本 2000年初版 カバー帯あり ■昭和歌謡回顧は数あれど、やはりその時代を体験している小沢昭一が書けばひと味違う。名ラジオ番組「小沢昭一的こころ」でもタッグを組んでいる放送作家の大倉徹也ととも懐かしい歌謡曲の世界を振り返るのこころなのだ。
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ハーシーチョコレートの物語 揺れ動くアメリカン・ドリーム / 荻田浩
¥2,000
たる出版 単行本 2006年初版 カバー帯あり ■ハーシーはアメリカのチョコレートについて調べるときに欠かせない存在。また企業としても創業者は立志伝中の人物で、グローバル化の先駆けであると同時に、社会貢献の企業倫理を守り、時には損を覚悟で時代の変化に対応していた。老舗アメリカ企業の精神とあり方にふれる。
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賢人たちの世 / 城山三郎
¥850
文芸春秋 単行本 90年初版 カバー 帯は背にヤケ ■政治家がダメになった、昔の政治家は…という時の代表的な存在。戦後昭和の政界で三賢人といわれた政治家の足跡を、平成の初めに城山三郎がまとめた。政治家とは何かを考えるヒント。
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東京の空の下、今日も町歩き / 著:川本三郎 写真:鈴木知之
¥950
講談社 単行本 2003年初版 カバー 帯あり ■雑誌「東京人」の連載をまとめた町歩きエッセイ。およそ20年前の東京である。当時に東京の歴史や昔をしのびながら街を歩いている。この本を読みながら、二重に町に残っているもの、消えたものを確かめながら歩くのもまた味わいがありそう。
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アナログな日々 ときどき モバイル / 牧野茂雄
¥750
アルファベータ 四六判ソフトカバー 2005年初版 カバーに薄ヤケ 帯 小口にシミ ■牧野茂雄は自動車評論家。趣味のアナログオーディオについたこの本は、ユーザー向けの評論とは違い実体験を記録した一人称の面白さがある。クラシックジャーナルに連載されていた内容をまとめたもので、音やオーディオに興味がある人向けかと思う。
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そして、風が走りぬけて行った 天才ジャズピアニスト 守安祥太郎の生涯 / 植田紗加栄
¥1,900
講談社 単行本525P 97年初版 カバー帯あり 表紙タイトルわきに小凹み(写真参照) ■労作にして大作。ジャズファンなら守安のことはご存じと思う。戦後日本のジャズ界に登場し天才といわれながら謎の死を遂げたピアニストの評伝。
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こじき大百科 にっぽん全国ホームレス大調査 / 村田らむ、黒柳わん
¥8,500
データハウス A5ソフトカバー 2001年初版 カバーあり 帯イタミ少々 ■20年前でもスレスレの本。ドヤ街の残滓や浮浪者の定住場所がまだ残っていた時代に、日本各地で飛び込み社会した記録。雑誌の時代の終わりに近いが、無茶でタガが外れていて、自ら飛び込み身を沈めていく、あの時代に育ったライターの骨太さを感じる。今の基準で良いか悪いかを断じる身ではなく、時代の空気感が愛しい。
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虹の脇役 / 関容子
¥950
新潮社 単行本 99年発行00年2刷 カバー帯あり ■「銀座百店」に連載されたエッセイ集、講談社エッセイ賞を受賞した「花の脇役」に続く第2弾。歌舞伎を知らなくても、歌舞伎の風が吹く読み心地。装丁は和田誠。これぞ芸談。
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優柔不断術 / 赤瀬川原平
¥800
毎日新聞社 単行本 99年初版 帯カバーあり ■決断できることがそんなに素晴らしいのかと問いながら、優柔不断の能力に恵まれているという著者が社会と人のありようを、身近な出来事から見つめなおすエッセイ。わかりやすく白黒つけたがる風潮があるからこそ、立ち止まって考えることの大切さを思い出す。
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納豆大全! / 町田忍
¥700
小学館 単行本 97年発行3刷 カバーの天にヨレ少 帯あり ■昭和の伝道師町田忍の納豆ガイド、ラベル収集から納豆根の興味が高まり納豆を掘り下げるに至る。出版当時の情報なので日々更新されるフードテックの科学情報とは多少違いがあるが、それもまたご愛敬で楽しむ。
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ラバウル温泉遊撃隊 / 山崎まゆみ
¥1,800
新潮社 単行本 09年初版 カバー帯あり ■温泉ライターが掘り当てた温泉秘話。週刊誌やCSチャンネルの旅番組とリンクさせながら取材調査を続けて結実したノンフィクション。戦時中にラバウルのジャングルの中で温泉を掘った日本兵の話を追いかけた。軽視されがちだが、このような題材を出版するのは大変な情熱と労力がいる。
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翼のはえた指 評伝 安川加壽子 / 青柳いづみこ
¥1,400
白水社 単行本 99年初版 カバー帯あり ■大正時代に外交官の娘としてパリに生まれ、戦前戦後に日本の音楽の発展に大きく貢献した安川の評伝。著者の青柳はピアニストでドビュッシーの研究家。演奏家としても生活者としても多くの開拓をした。記憶の彼方に消してよい存在ではない、と思う。
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地獄の伊東キャンプ 1979年の伝道師たち / 鈴木利宗
¥500
大修館書店 B6ソフトカバー 2012年初版 カバー帯あり ■監督就任一年目に最下位の屈辱を味わった長嶋茂雄が、チームの世代交代を一気に押し進めるために陣頭指揮を執って行った伊東キャンプの本。これだけをテーマに一冊の本にしたのは実にえらい。参加した選手ごとの回想で、地獄と呼ばれたそのキャンプの実相が見えてくる。
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王貞治の甲子園 昭和31年~昭和33年 早稲田実業学校野球部戦記 / 塩澤幸登
¥700
河出書房新社 単行本 2011年初版 カバーに一か所キレ補修あり、帯あり ■王貞治の早稲田実業時代にフォーカスしたノンフィクション。昭和のころから王貞治の物語は数多く読み物となってきたが、早実時代をここまで掘り下げてもらえたのはうれしい。努力で辿り着いた世界のホームラン王の姿とは違う、若く才気あふれる王貞治の青春に出会える。
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南海ホークスがあったころ 野球ファンとパ・リーグの文化史 / 永井良和 橋爪紳也
¥2,000
紀伊国屋書店 B6ソフトカバー 03年発行第5刷 カバー帯あり ■南海のファンブックというより日本プロ野球文化史。このような労作はそうそう書かれるものではないため、時とともに資料的な価値が高まっていくと思われる。
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