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戦中派天才老人・山田風太郎 / 関川夏央
¥440
河出書房新社 1995年第3刷 四六判単行本 帯カバー付き 経年のキズや使用感あり 戦中派の天才老人・山田風太郎について深く掘り下げた関川夏央による著作。戦後の日本文学や文化に多大な影響を与えた彼の思索や生き様を辿りながら、時代背景や人間ドラマを魅力的に描写。
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ひとこころふれ愛 テレビと歩んだ40年 / 小川宏
¥3,200
廣済堂出版 B6ソフトカバー 93年 カバー帯あり 背薄ヤケ(写真参照) ■小川宏はNHKの人気アナウンサーからフジテレビの朝ワイドショーに転身。テレ朝で先行し朝ワイドを切り開いた木島則夫とともに新しい朝の番組スタイルを作った。泣きの木島や怒りの小金治といわれるようなアクの強さはないが、自然で上品な物腰の名アナウンサーとして一時代を築いた。まだ若かったテレビ界を振り返る。
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芸能ビジネスを創った男 渡辺プロとその時代 / 野地秩嘉
¥750
SOLD OUT
新潮社 単行本 2006年初版 カバー帯あり ■現ワタナベエンタを作った人の話。ナベプロ本は数多いが、要点は全て押さえてあり入り口としてわかりやすい本。戦後芸能史の中で洋楽ポップスの和訳輸入、テレビのエンタテイメントへの早い対応、興行ビジネスの再編、近代的なプロダクションシステム確立とナベプロの功績は計り知れない。ナベシン社長と呼ばれた渡辺晋は偉大な人物でもあった。この事務所の根が常に音楽にあることも重要。
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後藤田正晴における責任のとりかた / 野坂昭如
¥550
毎日新聞社 単行本 98年初版 カバー帯付き ■気骨ある政治家の代表として名前の挙がる女優水野真紀の…あっしまった、その旦那の衆議院議員後藤田正純の大叔父後藤田正晴。評伝や半生記ではなく野坂昭如の観察記であるのが珍しい。野坂の視点で一人称で書かれている。与謝野馨や堀内光男と同期。この時代の政界の正しさはどこにあったのか、それを知るには後藤田は確かに良い題材。
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賢人たちの世 / 城山三郎
¥850
文芸春秋 単行本 90年初版 カバー 帯は背にヤケ ■政治家がダメになった、昔の政治家は…という時の代表的な存在。戦後昭和の政界で三賢人といわれた政治家の足跡を、平成の初めに城山三郎がまとめた。政治家とは何かを考えるヒント。
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優柔不断術 / 赤瀬川原平
¥800
毎日新聞社 単行本 99年初版 帯カバーあり ■決断できることがそんなに素晴らしいのかと問いながら、優柔不断の能力に恵まれているという著者が社会と人のありようを、身近な出来事から見つめなおすエッセイ。わかりやすく白黒つけたがる風潮があるからこそ、立ち止まって考えることの大切さを思い出す。
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ジャジャ馬一代 遺構・青田昇自伝 / 青田昇
¥1,600
ザ・マサダ刊 単行本 98年初版 カバー表天にヨゴレ(写真参照) 帯にユルミ ■野球評論家となった青田は、孫のような年のスタッフたちから青さんと呼ばれてニコニコしていた。サッパリしてきて気さくな人だった。いろいろ書かれていたけど、みんなから好かれていた。だから人脈も広い。プロ野球がまだ未成熟だった激動の時代を体感してきた人の証言は貴重だ。
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プロデューサー 音楽シーンを駆け抜けて / 酒井政利
¥700
時事通信社 単行本 2002年初版 カバー帯あり ■酒井はアイドル黄金時代に活躍したプロデューサーで今年(21年)の夏に亡くなった。代表作である南沙織、郷ひろみ、山口百恵らに多くのページが咲かれているが、短くさまざまな歌手に触れている部分が意外に興味深かったりする。
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弘達激談 ホンネ・内幕・裏の顔 / 藤原弘達
¥1,200
講談社 B6ソフトカバー S57年初版 カバー帯あり ■藤原弘達の対談集。創価学会に初めて公に切り込み、昭和のテレビジャーナリズムでも活躍したご意見番。放送メディアのなかのおやじジャーナリズムを形作った一人。
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血涙!日本プロ野球解体論 / 豊田泰光
¥900
新潮社 単行本 04年初版 カバー見返し折れ 帯に折れと緩み(写真参照)見返しに一般人の署名判あり ■昔の野球人はみんなが張さんみたいにご意見番として喝!していた。豊田はとてもキレる理論派なのに、西鉄の野武士イメージで損をしている気がする。およそ四半世紀前のプロ野球の状況が見える、この辺りからけっこう変わっていった。
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路地裏 / 黒田清太郎・梁石日
¥1,300
アートン 単行本 99年初版 カバー帯あり 210頁に開きグセ ■黒田征太郎が自身の半生を回顧。梁の「海に沈む太陽」及び対談あり。
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阿佐田哲也-色川武大 人生修羅場ノオト / 文:春日原浩 写真:中村龍生
¥2,000
KKベストセラーズ 単行本 99年初版 カバー帯あり ■担当編集者と写真家が阿佐田&色川との日々を追想。本人が残した文章を織り交ぜながら人柄や生き方を振り返る。写真も随所に。
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辰野隆 日仏の円形広場 / 出口裕弘
¥1,050
新潮社 単行本 99年初版 カバー帯あり ■建築家辰野金吾の息子である隆(ゆたか)はフランス文学を日本に紹介した功績で知られる。そして戦前戦後を通じてさまざまな人々の文章に登場する気になる人でもある。人柄に対しても好意的に書かれてることが多いが、これを読むとなるほどと思う。
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悠貧ダンディズム 男はいくつになっても不良少年 / 石津謙介
¥2,000
経済界 単行本 98年初版 カバー帯付き ■VANジャケットの創始者であった石津謙介が晩年の暮らし方を描いたもの。まぁ”貧”とはいうが基本の経済力は違うのだが、スタイルに対する筋の通し方はやはりVAN世代のお手本。
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荷風さんの戦後 / 半島一利
¥750
筑摩書房 単行本 2006年発行第3刷 カバー裏バーコード部分に滲みヨゴレ 帯あり ■市川を終の棲家とし、浅草ロックのストリップに通った戦後の荷風伝説を追いかけた評伝。
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不良日記 / 百瀬博教
¥1,600
草思社 単行本 91年初版 カバーあり 帯に薄ヨゴレ ■不良のカリスマと言われる百瀬本人による自伝エッセイ。侠客の息子で立教大学相撲部から赤坂ラテンクォーターの用心棒というだけで面白くならないわけがない。