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アメリカ,家族のいる風景 オフィシャル・フォトブック DON'T COME KNOCKING / サム・シェパード、ヴィム・ヴェンダース
¥1,300
ブルース・インターアクションズ 菊版ソフトカバー 06年初版 カバー帯あり ■サム・シェパードとヴィム・ヴェンダースが「パリ・テキサス」以来20年ぶりに組んだ映画のフォトブック。たくさんの映画にまつわる写真や製作資料とともに、サム・シェパードのシナリオが掲載されているのが魅力。70年代のサム・シェパードは全方位的なカルチャーヒーローだったが、見た目からかかわったもののすべてがかっこよくて戯曲作家としてあまり論じられない。「埋められた子供」から一貫して、表面には表れない隠されている危うい感情を漂わせるのがうまい。
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イラショナル・レイビングス / 著:ピート・ハミル 訳:沢田博 解説:川本三郎
¥700
青木書店 単行本 89年初版 カバー帯あり ■ピート・ハミルが主に60年代に書いたコラムを70年代に入ってまとめたもの。ロック、ドラッグ、ベトナム・・・アメリカの若者にとって激動の時代を、ピート・ハミルの個人、自由、公正に根付いた視点から見た記録。これは意識しようがしまいが今の日本の若者文化の根幹にも続いている。
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ジュリアードの青春 音楽に賭ける若者たち / 文:ジュディス・コーガン 訳:木村博江
¥750
新宿書房 単行本 90年初版(06年に新装版) カバー帯あり ■ジュリアード音楽院出身の著者によるノンフィクション。指導者として音楽好きにはおなじみの名前が続々登場する。トップレベルで学ぶって大変なことであるが、学校が純粋に学校であった時代のうらやましさもある。
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ピアノと平均律の謎 調律師が見た音の世界 / 著:アニタ・サリヴァン 訳:岡田作彦
¥1,000
白揚社 単行本 2005年初版 カバー帯あり ■ピアノを弾くことや楽理を学んでいなくとも、読むことで音楽に近づくことはできる。賞を得ている一方で賛否もあるらしく、ピアノを弾ける人たちにとってはまた別な奥行きがあるのだろうと思う。