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1945年のクリスマス 日本国憲法に「男女平等」を書いた女性の自伝 / ベアテ・シロタ・ゴードン 構成・文:平岡磨紀子
¥550
柏書房 単行本 95年発行2013年18刷 カバー帯あり 重い荷物を持つときに掛け声はデカいのに力を出していない奴ばっかりだ、みたいになっている日本のジェンダー平等ですが、日本国憲法に男女平等が書かれた裏にはあった努力を知るのはとても重要なこと。版を重ねるロングセラーです。あまり重版で日の浅い本は扱わないのですが、今の時代だから知っておきたい内容、資料としても重要なので。
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ひとこころふれ愛 テレビと歩んだ40年 / 小川宏
¥3,200
廣済堂出版 B6ソフトカバー 93年 カバー帯あり 背薄ヤケ(写真参照) ■小川宏はNHKの人気アナウンサーからフジテレビの朝ワイドショーに転身。テレ朝で先行し朝ワイドを切り開いた木島則夫とともに新しい朝の番組スタイルを作った。泣きの木島や怒りの小金治といわれるようなアクの強さはないが、自然で上品な物腰の名アナウンサーとして一時代を築いた。まだ若かったテレビ界を振り返る。
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芸能ビジネスを創った男 渡辺プロとその時代 / 野地秩嘉
¥750
新潮社 単行本 2006年初版 カバー帯あり ■現ワタナベエンタを作った人の話。ナベプロ本は数多いが、要点は全て押さえてあり入り口としてわかりやすい本。戦後芸能史の中で洋楽ポップスの和訳輸入、テレビのエンタテイメントへの早い対応、興行ビジネスの再編、近代的なプロダクションシステム確立とナベプロの功績は計り知れない。ナベシン社長と呼ばれた渡辺晋は偉大な人物でもあった。この事務所の根が常に音楽にあることも重要。
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後藤田正晴における責任のとりかた / 野坂昭如
¥550
毎日新聞社 単行本 98年初版 カバー帯付き ■気骨ある政治家の代表として名前の挙がる女優水野真紀の…あっしまった、その旦那の衆議院議員後藤田正純の大叔父後藤田正晴。評伝や半生記ではなく野坂昭如の観察記であるのが珍しい。野坂の視点で一人称で書かれている。与謝野馨や堀内光男と同期。この時代の政界の正しさはどこにあったのか、それを知るには後藤田は確かに良い題材。
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賢人たちの世 / 城山三郎
¥850
文芸春秋 単行本 90年初版 カバー 帯は背にヤケ ■政治家がダメになった、昔の政治家は…という時の代表的な存在。戦後昭和の政界で三賢人といわれた政治家の足跡を、平成の初めに城山三郎がまとめた。政治家とは何かを考えるヒント。
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わが喜劇 / 澁谷天外
¥1,600
三一書房 函 単行本 72年初版 函ビニカ付き 帯あり パラフィンは傷んでいますが(写真参考)本体は美 ■エンタメにかかわるなら圓朝、曾我廼家兄弟、長谷川伸、真山青果などなど劇作の近代古典を読んでおいたほうが良いと、若いころに先輩から言われた。20代、30代の遊び場である放送メディアにいたから、時代の空気感ばかりを追いかけて読まなかった。読んでおけばよかった、どれだけ引き出しが広がっていたか、今となっては思う。澁谷天外もその一人である。上方喜劇史、喜劇論、戯曲が収録されている。
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こじき大百科 にっぽん全国ホームレス大調査 / 村田らむ、黒柳わん
¥8,500
データハウス A5ソフトカバー 2001年初版 カバーあり 帯イタミ少々 ■20年前でもスレスレの本。ドヤ街の残滓や浮浪者の定住場所がまだ残っていた時代に、日本各地で飛び込み社会した記録。雑誌の時代の終わりに近いが、無茶でタガが外れていて、自ら飛び込み身を沈めていく、あの時代に育ったライターの骨太さを感じる。今の基準で良いか悪いかを断じる身ではなく、時代の空気感が愛しい。
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優柔不断術 / 赤瀬川原平
¥800
毎日新聞社 単行本 99年初版 帯カバーあり ■決断できることがそんなに素晴らしいのかと問いながら、優柔不断の能力に恵まれているという著者が社会と人のありようを、身近な出来事から見つめなおすエッセイ。わかりやすく白黒つけたがる風潮があるからこそ、立ち止まって考えることの大切さを思い出す。
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ジャジャ馬一代 遺構・青田昇自伝 / 青田昇
¥1,600
ザ・マサダ刊 単行本 98年初版 カバー表天にヨゴレ(写真参照) 帯にユルミ ■野球評論家となった青田は、孫のような年のスタッフたちから青さんと呼ばれてニコニコしていた。サッパリしてきて気さくな人だった。いろいろ書かれていたけど、みんなから好かれていた。だから人脈も広い。プロ野球がまだ未成熟だった激動の時代を体感してきた人の証言は貴重だ。
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善悪リーダー心得帖 神田松鯉ビジネス講談集 / 神田松鯉
¥10,000
経営書院 単行本 96年初版 カバー帯あり 裏に一か所疵(写真参照) ■神田松鯉は人間国宝で六代目神田伯山の師匠。講談をもとにしたリーダー論であるが、伯山がのびのびと才能を伸ばせた理由がみえる。希少本。
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プロデューサー 音楽シーンを駆け抜けて / 酒井政利
¥700
時事通信社 単行本 2002年初版 カバー帯あり ■酒井はアイドル黄金時代に活躍したプロデューサーで今年(21年)の夏に亡くなった。代表作である南沙織、郷ひろみ、山口百恵らに多くのページが咲かれているが、短くさまざまな歌手に触れている部分が意外に興味深かったりする。
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弘達激談 ホンネ・内幕・裏の顔 / 藤原弘達
¥1,200
講談社 B6ソフトカバー S57年初版 カバー帯あり ■藤原弘達の対談集。創価学会に初めて公に切り込み、昭和のテレビジャーナリズムでも活躍したご意見番。放送メディアのなかのおやじジャーナリズムを形作った一人。
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スポーツ人間ちょっといい話 / 中条一雄
¥600
朝日新聞社 B6ソフトカバー 85年初版 カバーあり 帯なし 小口ヨゴレ ■朝日新聞のスポーツ記者としておなじみの名前。沢木や山際がプリンプトンの流れを汲むなら、ひと世代上の中条ら記者ライターはレッド・スミスの系譜。事実を抑えながらスポーツマン達のエピソードを読みやすくまとめてある。昭和のスポーツ本らしい。
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血涙!日本プロ野球解体論 / 豊田泰光
¥900
新潮社 単行本 04年初版 カバー見返し折れ 帯に折れと緩み(写真参照)見返しに一般人の署名判あり ■昔の野球人はみんなが張さんみたいにご意見番として喝!していた。豊田はとてもキレる理論派なのに、西鉄の野武士イメージで損をしている気がする。およそ四半世紀前のプロ野球の状況が見える、この辺りからけっこう変わっていった。
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路地裏 / 黒田清太郎・梁石日
¥1,300
アートン 単行本 99年初版 カバー帯あり 210頁に開きグセ ■黒田征太郎が自身の半生を回顧。梁の「海に沈む太陽」及び対談あり。
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阿佐田哲也-色川武大 人生修羅場ノオト / 文:春日原浩 写真:中村龍生
¥2,000
KKベストセラーズ 単行本 99年初版 カバー帯あり ■担当編集者と写真家が阿佐田&色川との日々を追想。本人が残した文章を織り交ぜながら人柄や生き方を振り返る。写真も随所に。
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辰野隆 日仏の円形広場 / 出口裕弘
¥1,050
新潮社 単行本 99年初版 カバー帯あり ■建築家辰野金吾の息子である隆(ゆたか)はフランス文学を日本に紹介した功績で知られる。そして戦前戦後を通じてさまざまな人々の文章に登場する気になる人でもある。人柄に対しても好意的に書かれてることが多いが、これを読むとなるほどと思う。
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悠貧ダンディズム 男はいくつになっても不良少年 / 石津謙介
¥2,000
経済界 単行本 98年初版 カバー帯付き ■VANジャケットの創始者であった石津謙介が晩年の暮らし方を描いたもの。まぁ”貧”とはいうが基本の経済力は違うのだが、スタイルに対する筋の通し方はやはりVAN世代のお手本。
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えろえろ / 松沢呉一
¥750
ポット出版 B6ソフトカバー 98年初版 カバー帯あり ■90年代の特殊な文化が生み出した異色エッセイ。風俗探究者ともいえる著者にとってエッセイ集「ぐろぐろ」に続く第二弾。なんつーか、こういう風が吹いていた時代だったのです。ちなみに裏カバーの見返しは写真に撮れない。
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荷風さんの戦後 / 半島一利
¥750
筑摩書房 単行本 2006年発行第3刷 カバー裏バーコード部分に滲みヨゴレ 帯あり ■市川を終の棲家とし、浅草ロックのストリップに通った戦後の荷風伝説を追いかけた評伝。
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不良日記 / 百瀬博教
¥1,600
草思社 単行本 91年初版 カバーあり 帯に薄ヨゴレ ■不良のカリスマと言われる百瀬本人による自伝エッセイ。侠客の息子で立教大学相撲部から赤坂ラテンクォーターの用心棒というだけで面白くならないわけがない。
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MOMOSE ★伝説の用心棒 不良のカリスマ・百瀬博教★ / 塩澤幸登
¥1,500
河出書房新社 単行本 分厚い679頁(写真参照) 06年初版 カバーあり 帯に薄ヤケ、ややヨゴレ(写真参照) ■日本の価値観が変わっていく高度成長期は裏と表の境界線は低く、そこを踏み越えて行き来した不良の青春期。
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久生十蘭「従軍日記」 / 作:久生十蘭 翻刻:小林真二
¥1,200
講談社 四六判単行本ソフトカバー 07年初版 カバー帯あり ■解説は橋本治。戦争を焦点に掘り下げるというよりも、久生十蘭に対する興味の高い方のほうが意にそうかも内容に思える。
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ニュース帝国の苦悩 CBSに何が起こったか / ピーター・ボイヤー:著 鈴木恭
¥1,500
TBSブリタニカ 単行本 90年初版 カバー帯付き 端にキレ(写真参照) 天小口にシミ 経年のクスミ ■日本の(というより世界が)テレビジャーナリズムの規範としたCBSニュースがどのようにテレビ報道の在り方を作り上げ、その理念の維持に苦悩し、壊れていったのか。なにかとネットに比較されがちなテレビ報道、批判も多いがその在り方を知った上での意見は少なく、テレビ報道の在り方を再確認させられる内容。
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