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ヴァイオリンの魅力と謎 / 佐々木庸一
¥1,800
音楽之友社 単行本 62年初版 カバー帯あり 帯角微傷 ヴァイオリンという楽器についてストラディヴァリの名前ぐらいしか知らない…ので、もうちょっと知ってみたいときに、基本的な全容を掴める。興味深いエピソードもあり、クラッシック好きな人にも、なんとなく知っておいても良いかなという人にも楽しめると思う。
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教科書から消えた唱歌・童謡 / 横田憲一郎
¥450
産経新聞社 単行本 02年初版 カバー帯あり 産経らしい主張はともかく、唱歌・童謡の基本的な知識を得たいときに、資料として過不足なくわかりやすい。
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どれみそら 書いて創って歌って聞いて / 阪田寛夫 聞き手:工藤直子
¥1,250
河出書房新社 単行本 95年初版 カバー端薄ヤケ 帯あり ■ドレミソラは日本音楽の5音階、そこに西洋の楽理が入ってきてシが加わる。誰もが知る童謡「サッチャン」の作詞家で、芥川賞作家でもある坂田が子供たちに日常にあった音楽を振り返る。聞き手が詩人で童話作家の工藤直子。優しい二人の優しい気持ちになる本。
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芸能ビジネスを創った男 渡辺プロとその時代 / 野地秩嘉
¥750
SOLD OUT
新潮社 単行本 2006年初版 カバー帯あり ■現ワタナベエンタを作った人の話。ナベプロ本は数多いが、要点は全て押さえてあり入り口としてわかりやすい本。戦後芸能史の中で洋楽ポップスの和訳輸入、テレビのエンタテイメントへの早い対応、興行ビジネスの再編、近代的なプロダクションシステム確立とナベプロの功績は計り知れない。ナベシン社長と呼ばれた渡辺晋は偉大な人物でもあった。この事務所の根が常に音楽にあることも重要。
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いつだって青春 ホリプロとともに30年 / 堀威夫
¥1,000
東洋経済新報社 単行本 92年初版 帯カバー付き 謹呈本のため著者署名と落款、送り先為書きあり(写真参照) ■ホリプロを作った人の回顧録。堀の半生記は村松友見による「ギターとたくわん」もあるが、芸能資料としてはこちらの方がふさわしい。戦後ポップス史でもあり、ジャズ、GSを経てアイドルの時代まで懐かしい名前とエピソードが登場する。
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小沢昭一的流行歌・昭和のこころ / 小沢昭一 大倉徹也
¥650
新潮社 単行本 2000年初版 カバー帯あり ■昭和歌謡回顧は数あれど、やはりその時代を体験している小沢昭一が書けばひと味違う。名ラジオ番組「小沢昭一的こころ」でもタッグを組んでいる放送作家の大倉徹也ととも懐かしい歌謡曲の世界を振り返るのこころなのだ。
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アナログな日々 ときどき モバイル / 牧野茂雄
¥750
アルファベータ 四六判ソフトカバー 2005年初版 カバーに薄ヤケ 帯 小口にシミ ■牧野茂雄は自動車評論家。趣味のアナログオーディオについたこの本は、ユーザー向けの評論とは違い実体験を記録した一人称の面白さがある。クラシックジャーナルに連載されていた内容をまとめたもので、音やオーディオに興味がある人向けかと思う。
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そして、風が走りぬけて行った 天才ジャズピアニスト 守安祥太郎の生涯 / 植田紗加栄
¥1,900
講談社 単行本525P 97年初版 カバー帯あり 表紙タイトルわきに小凹み(写真参照) ■労作にして大作。ジャズファンなら守安のことはご存じと思う。戦後日本のジャズ界に登場し天才といわれながら謎の死を遂げたピアニストの評伝。
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翼のはえた指 評伝 安川加壽子 / 青柳いづみこ
¥1,400
白水社 単行本 99年初版 カバー帯あり ■大正時代に外交官の娘としてパリに生まれ、戦前戦後に日本の音楽の発展に大きく貢献した安川の評伝。著者の青柳はピアニストでドビュッシーの研究家。演奏家としても生活者としても多くの開拓をした。記憶の彼方に消してよい存在ではない、と思う。
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ジュリアードの青春 音楽に賭ける若者たち / 文:ジュディス・コーガン 訳:木村博江
¥750
新宿書房 単行本 90年初版(06年に新装版) カバー帯あり ■ジュリアード音楽院出身の著者によるノンフィクション。指導者として音楽好きにはおなじみの名前が続々登場する。トップレベルで学ぶって大変なことであるが、学校が純粋に学校であった時代のうらやましさもある。
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ピアノと平均律の謎 調律師が見た音の世界 / 著:アニタ・サリヴァン 訳:岡田作彦
¥1,000
白揚社 単行本 2005年初版 カバー帯あり ■ピアノを弾くことや楽理を学んでいなくとも、読むことで音楽に近づくことはできる。賞を得ている一方で賛否もあるらしく、ピアノを弾ける人たちにとってはまた別な奥行きがあるのだろうと思う。
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三つの君が代 日本人の音と心の深層 / 内藤孝敏
¥800
中央公論社 単行本 97年初版 カバー帯あり 帯は黒印刷特有のスレ有(写真参照) ■誰もが知っている、論じられることが多い、諸説飛び交うけれど、君が代の基本のキはこれ。楽曲の源流をたどった一冊。
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ストリート・キングダム 東京パンク/インディーズ・シーンの記録 / 文-写真:地引雄一
¥18,000
ミュージックマガジン増刊 B6ソフトカバー変型 ムック 1986年 目次頁に開きグセあり ■08年に改訂復刻されたもののオリジナル版。70年代終盤から80年代初頭にかけての東京のライブシーンをルポ。東京ソイソース、パンク、テクノがグチャグチャに暴れていた時代の熱さを切り取っている。
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相倉久人にきく昭和歌謡史 / 相倉久人:著 松村洋:編著
¥1,800
アルテスパブリッシング B6版ソフトカバー 16年初版 帯カバーあり ■相倉久人というとついついジャズの話をしていただきたくなるが、大衆音楽全般への造詣の深さから昭和歌謡やアイドルやニューミュージックについても読みごたえがある。評論うんぬんより、もう好きに音楽について話してもらえればためになる感じ。
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流行歌 西條八十物語 / 吉川潮
¥1,300
新潮社 単行本 04年初版 カバー帯あり 帯の端にキレあり ■動揺から歌謡曲まで数多くの名曲を作詞した西條八十の伝記。高名なわりに意外に人物記が少なく、人物像を掴むにはうれしい本。尾崎秀樹記念・大衆文学賞(評論・伝記部門)を受賞
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無理難題「プロデュース」します 小谷正一伝説 / 早瀬圭一
¥3,000
SOLD OUT
岩波書店 単行本 2011年初版 カバー帯あり ■井上靖の芥川賞受賞作「闘牛」をはじめいくつかの小説のモデルとなった小谷正一。毎日新聞社に入社し、セパ分裂さなかの毎日オリオンズの設立、斬新な夕刊タブロイド紙、新日本放送(現毎日放送)のラジオ局立ち上げ、さまざまな仕掛けを成功させてき小谷正一のプロデューサーとしての側面が描かれる。関西時代の活躍が主だが、小谷を中心に見た貴重なメディア史。
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もう書いてもいいですね。 / 廿楽正治(元東芝EMI宣伝部長)
¥2,000
有朋書院 B6単行本ソフトカバー 05年初版 カバーあり帯なし ■フォークブームの火付け役となったマイク真木さんのマネージャーから始まり、ニューミュージックへと移行して肥大化していく日本の音楽ビジネスにかかわってきた著者の体験記。ユーミンや長渕剛といったアーチストから様々なメディアとのかかわり、そして音楽業界の離合集散、その裏側が個人の視点で書かれている。